himarayasannmyakuのブログ

70年代と80年代のサブカルが一番好き

【新機動戦記ガンダムW】考察#① キャラの覚え書き

 

ご訪問ありがとうございます。暇ラヤ山脈です。

 

今回は久しぶりに考察とか構造分析でもやってみようかなと思います。

最近、私がガンダムから卒業できないのはなんでかなーと考えることが増えてきまして(^^;

ガンプラが好きだからか?とか、小さいころに見たからか?とか考えてみたけどどうもしっくり来ない。

それなら他にも当てはまる作品はありますしね。

しかし、私の心を惹きつけているものの正体は何なのか…。

ならば作品のからくりを分解して考えてみるか、と思い当たった次第です。

というわけで、一番好きな「ウイング」でやってみようかと思います。

鬼滅に関しては否定的で愚痴ばっかりになったので、今回は肯定多めで書くつもりです(^^;

 

作品概要

 

放映期間:

1995/04/07~1996/03/29 

 

作品紹介(公式の紹介文より):

地球から巣立った人類は、宇宙コロニーでの生活に新たな希望を求めていた。
だが、地球圏統一連合は「正義と平和」の名の下に、圧倒的な軍事力をもって各コロニーを制圧していった。
アフターコロニー195年、作戦名「オペレーション・メテオ 」。
連合に反目する一部のコロニー居住者達は、流星に偽装した新兵器を地球に送り込む行動に出た。
だが、この作戦はすでに、連合本部に察知されていた…

 

ガンダムシリーズでの位置づけ:

前作「機動武闘伝Gガンダム」に続き、ガンダムの生みの親である富野由悠季監督が製作に携わらない所謂アナザー系統ガンダム作品の2作目(TV放映されたガンダムのアニメーション作品としては6作目)。

格闘技、スポ根、スパーロボット系の作風だった前作「Gガン」とは打って変わって、「5人の美少年と5体のガンダム」を主役にした群像劇、舞台劇風のテイストと武骨で泥臭いリアル指向を両立する方向性の作品。

この作風は商業的には大当たりだったようで、ガンダムシリーズに多くの女性ファンを引き込むことに成功、当時のアナザー系ガンダムの中では派生作品も一番多い。

 

キャラクターという名の劇物

この作品の魅力の大部分は、やはりキャラパワーの強烈さにあると思います。

初代~Vガンのいわゆる富野由悠季監督の世界観には全く登場しなかったタイプのキャラクターかつ、Gガンとは別方向にブッ飛んだ劇物たちをキチンと描き切ったことが人気の秘訣かなと。

冷静に考えたら狂ってるし極端なんだけど、なんかクセになる厚みがあるんですよね。

最近やっと彼らの思想の一端が掴めてきたので、メインのキャラに絞って整理してみようと思います。

 

ヒイロ・ユイ

作品の顔と言っていいでしょうね。

「お前を殺す」で締める第一話、ドザエモンで締める第二話、飛び降り自殺(失敗)、ウイングガンダムの雑な扱い、自爆しても「死ぬほど痛い」で済ませる狂気っぷり(^^;

本人からしたら大真面目にやってるんだけど、絵面のシュールさが笑いを誘います。

任務に対する責任感が強い生真面目な気質と、頑丈すぎる肉体がケンカするせいで死にたくても全然死ねない。

初期のヒイロは、ミスしたら自暴自棄になって死を選ぼうとする辺りに彼の幼さが垣間見えます。

 

そんなヒイロは、自分の力ならばオペレーションメテオを成功できるに違いないと自信満々で地球に降りてきます。

しかし、待っていたのは所詮自分は戦局の駒の一個にすぎないという現実。

たとえ敵の基地を破壊したりMSを倒しても状況が好転することは無く、ロームフェラ財団とOZの思惑と世界、戦争そのものに対して無力さを突きつけられるばかりでした。

トレーズの政治的な思惑に利用されるわ、捕虜になるわ、コロニーを人質に取られ、ウイングガンダムを自爆する羽目になるわで散々な目に遭います。

それでも戦うことしか知らない彼は、何のために戦うかを考えざるを得なくなる。

受動的にしか戦えなかった彼の前に現れたのは、未来の取捨選択を迫るゼロシステムを搭載したガンダム

ゼロシステムが効率的な殺人と勝利を強制してくる極限の状況で選択する未来は、その人にとっての一番重要なもの。

だからこそ、最後のゼロシステムを持つガンダム同士の対決とヒイロゼクスの思想のぶつかり合いがオーバーラップし、非常に説得力のあるものになりました。

戦いの次はまた戦い。戦いの中では命の重さは風船よりも軽い。

そんな過酷な状況に置かれたヒイロの出した答えは──

「命なんて安いものだ。特にオレのは」

機体と一緒に自爆したり飛び降り自殺図ったりするようなヤツが自分の命を大事にしてるとは思えませんし、派生作品で明かされたヒイロの生い立ちも考慮すれば当然の発想でしょう。

しかし、この言葉には続きがありました。

「オレは死なない!」

生と死の境界に立たされた彼は力強く叫びました。

命が安いものと知っていてなお、生きることを選んだのです。

自分の命に対して責任を持ち、戦い抜くことが彼にとっての戦いに対する回答になりました。

命の価値を見失っていた少年が、本来の優しさを取り戻すまでがTV版本編の物語だったのでしょう。

 

デュオ・マックスウェル

奇人変人ばかりの主人公たちの中で最も社交性があり、親しみやすい少年でしたね。

無口で不愛想で無鉄砲なヒイロとは対照的で、コミカルな言動が陰鬱な本作の雰囲気を和らげる清涼剤として機能していました。

5人の中で最も素直に感情を表に現し、損な役回りのせいで苦労することが多かったことで共感しやすかったです。

半ば消去法的に常識人ポジションに収まりました。

一方で工作員としての意識は高く、実はヒイロ以上に自爆しようとする場面も多い。

躊躇いなく人を殺せてしまうあたり本質的には冷徹な性格なのかもしれません。

笑顔でテロ活動やる時点で彼も破綻した人間なのでしょう。

 

そんなデュオは、コロニーを戦争に巻き込まないためにOZと戦うことを決意します。

この「コロニーを戦争に巻き込まない」ために戦うことは作中を通して一貫しており、自分のガンダムを見せしめに破壊されても守るべきコロニーから見捨てられてもOZへの妨害は続けていました。

組織に判断を委ねず孤独に戦う健気な姿、泥臭く足掻き続ける姿、転んでもただで起きない姿は王道的なカッコよさがある。

ホワイトファングとガンダムパイロットの差を表現するのにも一役買いました。

しかし、死と隣り合わせの状況にあっても笑顔でいられる彼は、普通に生活することが一番難しかった。

なまじ死神として汚れ仕事を真面目にやってきたせいで、平和な世界に居場所を見出せなかったのでしょう。

一人で生きることは出来ても社会の中で生活することは難しいタイプのようです。

その結果が「Frozen Tear Drop」での変わり様だったと(ーー;

本編で目立たなかった彼の異常性を強調したかったのかもしれませんが色々雑なんだよなぁ、あの小説(^^;

 

トロワ・バートン(名無し)

無口で工作員キャラだし、ヒイロとのキャラ被り大丈夫?とか思ってましたがまさかの協調性を重んじるコミュ強。

結果的にガンダムパイロットたちの人間関係の形成に一役買い、味わい深いキャラに仕上がりましたね。

無口だけど付き合いの良い、頼りがいのあるナイスガイでした。

頑固なヒイロや五飛が彼にだけは素直にお礼を言うあたり、人に心を開かせる才能があるのかもしれません。

この二人に限らず作中の殆どの人物が「まぁ、お前が言うなら…」って感じでトロワの言うことには耳を傾けるんですよね。

 

そんなトロワは、物心ついた幼少期から戦場で戦っていた名も無き兵士。

地球での潜伏先で選んだサーカスのピエロという役回りからも、道化を演じている名無しという立ち位置を補強されています。

彼は殺すか殺されるかの戦場に長くいたせいで心が空っぽになり、自分に人間として生きている価値はないと考えていたようでした。

だからこそ、物語開始時点で5人の中で妙に達観しているし、自分の死もあっさりと受け入れるし、作戦のためなら平然と特攻する兵士になったのかなと。

面倒見の良さも、自分には優しさを向けるだけ価値が無いと思っていたからなのかも。

それでも、戦場以外の場所に帰る場所を見つけることができた=生きていて欲しいと望んでくれる人ができたのは彼にとって救いになったのではないでしょうか。

無茶をしたら叱ってくれるほど心配してくれる存在が彼を社会に繋ぎ止め、名無しの兵士は生きるために最善を尽くす少年に変わることができました。

…にしてもコロニーに切り捨てられても「それが戦争だから、残念だが受け入れよう」「後は残された兵士の問題だから自分の心と戦い続けるしかない」なんて言い切れる16歳なんていないよ(^^;

 

カトル・ラバーバ・ウィナー

物腰が柔らかく穏やかで、デュオと並ぶ社交性の高さを持つ紅顔の美少年。

基本的に他者を労わる心優しい少年なので、最後までいい人ポジションの便利キャラで終わるかな~と思いきやそんなことなかった。

戦いにあっても優しさを持ち続けられる人が強くないわけないんですよ(^^;

投降を呼びかけるのは余裕のある時だけだし、優しくても戦いから逃げない姿勢はお人好しとは違います。

ただ、本当に優しい人というのは損得ではなく、優しさが行動の基準だと思うんです。

一旦その優しさを捨ててしまったらブレーキが無くなって暴走してしまう…。

 

そんなカトルは優しさ故に戦う決心をしました。

誰も悲しませないためには戦うしかないと考えたからです。

しかし、武力による変革では何も変えられず、カトルたちの行いは結果的にコロニーも地球も敵に回してしまう。

それでもいつかは理解されると信じて戦い続けるカトルでしたが、コロニー側の武装に反発したカトルの父が殺されます。

コロニーの有権者による民意で父の死が決まるというのがまたエグい。

他人を思いやる優しさを踏み躙られて荒んだカトルは、ガンダムで無差別の破壊活動を始めるという暴挙に出ました。

潔癖なキャラだからこそ、派手にブッ壊して過ちを乗り越えさせるという描き方がとても良かったです。

他者を思いやり受け入れる優しさを体現する者として最終盤でのドロシーとの対比も上手くハマり、お互いの平和についての意見のぶつかり合いが際立ちました。

人間に優しさが必要な理由がよく分かるキャラですね。

 

張五飛(チャン・ウーフェイ)

5人の中でおそらくスペック最強の男。

武術の達人にして生粋のインテリ。正に天才。

中学生くらいのガンダムパイロットたちの輪の中で、一人だけ学者級の頭脳を持っている子どもなので可愛げが無いというか、取っ付きにくい。

彼は自分で結論を出してしまえる人間なので協調性は皆無、少年特有の狭量さも合わさり理解されるまで時間が掛かるタイプでした。

こっちが何か言ったら「甘いな!」とか「考えが浅い!」とか言って大人にも説教してくるヤツにいい印象は持たれません(^^;

彼の中には妥協がないから余計めんどくさいやつに見えるんですよね。

かく言う私も彼の魅力に気付くまで時間が掛かりました。

 

そんな五飛は自分の正義を証明するためにOZに戦いを挑んできたのでした。

彼の主張する正義とは「強さこそが正しさ」というストイックすぎる思想。

つまり、正義である自分が倒す相手は必ず悪でなければならず、正義か悪かの判断は自分で決めなければならない。

勝ったから正義なのではなく、正義だから勝たなければならない。

自分以外の誰かに価値判断を委ねないという意味で、彼も本作のテーマの一翼を担うキャラクターであると言えます。

 

そんな五飛の正義に立ちはだかるのはOZ総帥:トレーズ・クシュリナーダという完璧超人。

作中最強の男が好敵手になったことでストイックな彼は誰よりも悩み、迷走します。

自分は正しい。そう信じたい、そう在らなければならない。

戦い、敗北し、悩み、それでも自分の正義が証明されるまで戦い続ける愚直なまでの純粋さは非常に印象的でした。

序盤からトレーズを倒すべき悪と決めて戦いを挑む姿勢は一貫しており、戦う相手がハッキリと見えていた五飛。

しかし、世界を背負って立てるトレーズと張り合うということは彼の器の大きさを真正面から受け止めるということ。

自分の始めた戦争のために犠牲になった人々の名前すべてを記憶し、平和実現のために必要悪になった男の覚悟は五飛が受け止めるには大きすぎました。

だからこそ最後の決闘でトレーズのスケールの大きさに呑まれてしまい、真剣勝負でトレーズを倒しても「勝ち逃げされた」と感じたのではないでしょうか。

その時の蟠りが解消されず、「Endless Waltz」での行動に繋がることになります。

 

ゼクス・マーキス / ミリアルド・ピースクラフト

ヒイロのライバルであり、本作の「仮面の男」。名前は6人目のガンダムパイロット=主人公であるという伏線でした。

一話から数々の名言を吐き出し、敵に「あんたはカッコ良すぎるんだよ!」と言われる始末。

端正な二枚目な容姿と子安ボイスも相まって説得力のあるカッコよさでしたね。

オマージュ元のシャアから上手いこと政治家の要素とエースパイロットの要素を切り分けたお陰で騎士道精神を重んじる兵士として確立、機械的に振る舞うヒイロとは対照的な魅力がありました。

 

そんなゼクスは、守りたいものを守れない現実と甘さを捨てきれない自分の甘さに苛立ち、しばしば自嘲的な独り言を吐きます。

甘さ故に多くの部下を戦いで失い雪辱を誓うが、さりとて非情に徹し効率的な殺人を行う近代的な兵士にもなりきれない。

故郷を奪ったOZへの復讐を果たし、その意向に背いて離反したゼクスもまた、ガンダムパイロットたちと同じように孤独に戦い続けます。

そして彼の前にもゼロシステムを搭載したガンダムが現れ、選択を迫られる。

「戦いの愚かさは、戦わなければ分からぬものだ。全人類にそれを解らせなければならない」

彼が選んだのは、人々から兵器と戦う意思を排除することで戦争の無い「完全平和」を実現する道。

人々に平和を望ませるような悲惨な戦争を起こし、戦争への忌避意識を植え付けて平和を実現しようとします。

同時に、平和の中に居場所がない自分は戦いの中で死ぬつもりでした。

戦争の非情さと卑劣さを目の当たりにした兵士の自分が平和を望む気持ちは本物だが、生来の高潔な戦士でありたい自分が好敵手を望んでしまうのも事実。

コロニー独立のために戦う亡国の王子として大義を振り翳し、最後は戦争の業を清算するために死ぬ筋書きを用意することでしか、平和と戦いの両方を望む自分を正当化できませんでした。

彼は戦いの無い世界で生きる覚悟がない自分から目を反らしたかったのではないかと思われます。

だからこそ戦う理由を得るために大義に拘り、自分を弱者と認めることができなかった。

しかし、ヒイロとの対決の中で希望を見出し、彼は戦士として生きていく決意を固めました。

平和には馴染めないが、それでも自分にはできることがある筈だろうと。

最後の最後で自分に素直になった結果、なりたかった戦士の道を選べたことで救われたのでしょう。

 

トレーズ・クシュリナーダ

世の中に戦争を齎す代表者とも言うべき人物であり、作中最強の男。

本編で死亡した後もその影響力たるや凄まじかったですね。

教養も財力もカリスマも権力もトップクラスのMS操縦技術もあるトレーズ。

おまけに彼のためなら命など惜しくない信奉者が山のようにいるときました。

何でも人並み以上に出来てしまう完璧超人ですが、そんなトレーズにも一つだけ出来ないことがありました。

それは平和な世の中を実現すること。

戦争が続く世界の現状を憂うトレーズですが、何でも持っているが故に本人の意思とは関係なく多数派の旗印にされてしまう運命にあります。

また、戦争は悲惨なものと理解しつつも、結局は自分の信念のために戦争を引き起こす選択をする彼は間違いなく悪でしょう。

トレーズ自身、自分が悪である自覚はあるのですが、厄介なことに彼の周りは寧ろ彼の悪行を美談にして英雄視する始末。

信奉者たちは彼を尊敬はしていても本心は理解してくれない…。

美しい理想も巨大な力の前では無力。

現実に心折れた彼は民衆をより良く導く勝者になるべく、手段を選ばぬ悪辣な策略家になったのでした。

 

そこに現れたのは、コロニーのために戦う5機のガンダムたちでした。

彼らは勝ち目がない戦いを挑み、敗北しますが、それでも戦い続ける純粋さを持っていました。

個人的な信念を貫くために命を賭けて戦うガンダムパイロットたちは、正にトレーズの理想の戦士そのもの。

特に五飛は自分を悪だと言い切ったことでトレーズの好感度は爆アガり(^^;

彼らの在り様から人間に必要なものは勝利ではなく戦う姿勢にあると気付いたトレーズは、自分の理想のための戦いを始めます。

だからこそ、このセリフはインパクトがありました。

「私は敗者になりたい」

実利だけを追求し、手段を選ばず勝者になった者は必ず腐敗する。そして勝者に与えられただけの平和はいずれ衰退し、戦争が起きる運命にある。

そうならないためには、理想のために戦う心構えを持つべきだ。

一人の強者が与えるのではなく、民衆一人一人が行動して勝ち取ってこそ真の平和である。

それを実現できるのは、ガンダムのような敗者に違いない。

それがトレーズが出した結論でした。

 

だが生きている以上、戦争を引き起こしてしまう自分は平和な世界では無用な長物。

戦いの歴史に終止符を打つため、トレーズはゼクスの宣戦布告に応えて最後の戦争を開始します。

死に急ぐゼクスに対し、トレーズは自ら前線で戦うことで理想のために戦う姿勢を忘れないで欲しいと訴えたかったのかもしれません。

そして、トレーズは彼なりの騎士道を貫いた結果、五飛との決闘に敗れて死亡します。

彼の死は、結果的にゼクスが背負おうとした戦争の責任と業を清算し、残された人々にはトレーズの用意した世界が委ねられました。

また、彼の志はレディ・アンやゼクス、リリーナたちに引き継がれることになります。

戦争をするのではなく、戦う心を持った人間を育てたという点でトレーズの功績は大きいでしょう。

 

≪まとめ≫

製作陣の意図としては感情に素直になりなさいよ、と伝えたいんだと思います。

劇中でヒイロも言ってましたし、Wは人間の衝動的な行動を肯定する作風でした。

人間は合理的な生き物にはなれない、ということを暗に伝えたかったとも受け取れます。

大事なのは自分で判断する意思を持つこと。

それを忘れないで欲しいのでしょうね。

 

以下、立ち位置ごとの短評。

まずは5人の主人公たち。

主人公ヒイロとその他4人ではなく、5人全員とも主人公。

この緑川ボイスのタンクトップがリーダーを務める戦隊ものが始まるのか?と思いきや誰かを噛ませ犬にしたり一人だけ優遇したりみたいなこともなく、全員が同格なのは最後まで変わりませんでした。

群像劇であるため、全員が一か所に揃うのは最終盤でしたが(^^;

それぞれが違う理由で戦いを始め、人と出会い、世界を知り、最後は全員が同じ方向を向くまでの過程が非常に丁寧で見ごたえがありましたね。

突飛な行動も少年特有の純粋さで説明を付ける感じσ(^_^;

純粋さが正義みたいな風潮が80年代から90年代かけてあったのかもしれません。

(当時の空気感を経験してないのでどうしても憶測になりますが)

 

次、ライバル2人。

できることとやりたいことが環境のせいで噛み合わなくなってしまった人たち、という印象を受けます。

ヒイロたちとはあらゆる意味で対極な存在です。

ゼクスについてはアーケードゲームのEXVSシリーズの掛け合いセリフで理解できた感じです。

ゼクストールギスⅢ)とミリアルド(エピオン)による未来と過去の自分同士での掛け合いなのですが、

 

ゼ「生きてみろ!戦ってでも生き抜くのだ!」

ミ「その強さを、ミリアルド・ピースクラフトは持ってはいない...!」

 

ゼ「死を以ってしか未来を作れなかった男に、負けるものか!」

ミ「死ぬ覚悟を忘れた男が、言う言葉か!」

 

改心前と改心後の彼の考え方の違いが非常にわかりやすく表現されてます。

コレのお陰でヒイロとの対決で何を見出したかが分かってスッキリしましたね。

トレーズは本心が一番分かりにくいキャラでした。

私情を挟まずに行動できてしまうせいか、やってること無茶苦茶に見えるんですよね。

「私は敗者になりたい」発言の後の思想は「Endless Waltz」で補足されるんですが、それ以前に関するフォローが長らくなかったせいで難しいキャラになってしまったのかなと感じます。

最後、ヒロイン。

リリーナについては整理するまでもないというか、最初から最後まで漢らしいブッ飛んだお嬢さんということを押さえとけば大丈夫だと思ったので省略しました(^^;

命のやり取りをしないキャラな分、政治的な活躍がメインになるので、完全平和を実現しようという意志の強さが強調されたんだと思います。

戦いしか知らない受動的なヒイロとの対比ですね。

他人を理解し受け止められる、を体現するテーマの根幹を担う重要キャラではあるのですが、迷いが無さすぎて語れることが少ない...(^^;

そもそも女性陣は任侠ものに出てきそうな男らしいキャラばっかりでした。

魅力的な人は沢山いるんですがねσ(^_^;

 

長くなってきたので続きはまたの機会にでも。

では、さいなら('◇')ゞ