himarayasannmyakuのブログ

70年代と80年代のサブカルが一番好き

【ウマ娘】スターブロッサム感想戦#16,#17

ご訪問ありがとうございます。暇ラヤ山脈です。

今週はコロナで寝込んでました。

大方回復してきたのでスタブロの続きを読んでいきます。

1~3話とコミックス未発売分の最新話以外は無料公開していないので直のリンクは貼れませんが悪しからず。

ウマ娘 プリティーダービー スターブロッサム|第1話 一緒に見たい夢がある|ヤンジャン!|集英社公式・ジャンプ系青年マンガ誌アプリ

 

第16話

 

「いそげっ いそげっ」

GⅢ共同通信杯の本バ場入場が始まる東京レース場。

そんな東京レース場の観客席に急ぐウマ娘が一人。

レースの発走にギリギリ観客席に滑り込んだ彼女の名は、サムソンビッグ

周囲を見渡すと、サムソンビッグと同じようにブライアンのレースを観に、同じ世代のウマ娘たちが集まっていることに気が付く。

マツカゼリュウオー、ディアシャーロット、ダンスリムリック、そしてヨシノプリヴェール。

ローレルはファンの子という認識(^^;

「それにしても 本番では こんな子たちと戦うんだね」

「あたしも... ブーちゃんも...!」

と、ここで今後のクラシックレースや前哨戦の重賞に登場であろうウマ娘が新たに3人登場しました。

モデルになった馬名は、今後のレースの枠番と着順で特定できると思うので今回は保留にします。

......にしても仮名義の馬名が並ぶ中でサムソンビッグだけが実名なのは変な気分です(^^;

 

◆◆◆

(ナリタブライアン)

(アンタの──)

好きにはさせない...ッ!

向正面でブライアンの後方に付けていた2番人気アイリスサイダー(モデル馬:アイネスサウザー)、ポジションを更新。

外からブライアンを横に見るように好位を確保した。

アイリスサイダーが動いたことにより、インを走るブライアンはぐるりと囲まれ、包囲網が完成する。

しかし、ブライアンは依然、表情を崩さない。

 

◆◆◆

‐「まっ 倒すならこうだわなァ」

‐「インの半端な位置にいるから囲まれるんだよ 油断しやがって」

冷静に分析する同期たち。

サムソンビッグの疑問にもフォローが入ります。

‐「ちょっとちょっと! あんなのアリ!?」

‐「問題ないよ 流れの中での位置取り争いだ 故意じゃない」

‐「一強がマークされるのは当然です」

「それがジュニア級王者とあれば なおさら」

朝日杯では豪快に大外から突き抜けたレースを見せたブライアンだが、今回は前から数えて3番手に位置した結果、バ群に埋もれそうになっている。

不安を隠せないヒシアマ姐さんとサムソンビッグ

しかし、ローレルだけは何かを確信したように無言でブライアンを見つめ続けていた。

 

◆◆◆

と、ここでアイリスサイダーのフラグ建築独白。

ブライアンの前を走る先頭二人はもう長く息が続かず、バテるはず。

前二人が垂れればブライアンは進路を失い、スパートが確実に遅れる。

そうなれば後はこちらのもの──。

俯瞰図のコマが入り、左はラチで塞がれ、右はアイリスが塞いでいることが分かります。

 

◆◆◆

包囲網が健在のまま迎えた最終コーナー。

汗だくになりながら勝ちを確信しているアイリスの表情と、後ろから覗く汗一つないブライアンの憮然とした顔(^^;

ひっくり返されるフラグがどんどん増えていきます。

あそこから抜け出せる奴はいない。勝負はついたと判断する同期たち。

しかし。

「はじまる」

「ブライアンちゃんのレースが」

瞳がカッと開いたローレルがポツリ。

「通るぞ」

勝利を確信していたアイリスの脇をすり抜け、ブライアン、スパート。

見る見るうちに後続を千切っていく。

声援を送るローレルとサムソンビッグ、ゴールへ疾駆するブライアンの後ろ姿のコマを挟んで、ページの左端に無言で見つめるだけのダンスリムリックの顔が差し込まれました。

他の同期ではなく彼女一人だけというのが気になる。

次回以降への伏線になるかな。

『楽勝!』『ナリタブライアン!』

阿武隈『「まだ足りない」って顔に出ちゃってるぞ~?』

勝利したブライアンは何とも不満げな表情...。

 

◆◆◆

そのまま報道陣に囲まれるブライアンと阿武隈T。

阿武隈Tはその場でスプリングSへの出走を表明した。

疲労を心配する声も周囲から聞こえるが、

‐「...フン」

「わかっているじゃないか」

‐「でっしょ~?」

「気が利くっしょ~?」

阿武隈Tのブライアンへの理解度が高い様子がさらりと差し込まれました。

示し合わせなくても相槌だけで意思疎通できそうなトレーナーですね。

ブライアンが「ん」って言ったら「はいはい」と言いながら塩とか醤油渡してくれるとか…...きっとそんな感じ。

話題は変わり、

『今後の目標はクラシック三冠路線になると思うが、同じ路線を走るライバルに向けて一言』とコメントを求める報道陣。

だが──。

「違うな」

「私が求める舞台はクラシックじゃない」

「その先だ」

ブライアンが見ているものは姉・ビワハヤヒデの背中。

それが意味するものは、クラシック三冠は前座であり、同期は何者もブライアンのライバルになり得ないということ。

つまり「同期のお前らはどうでもいい」と宣告されたも同然。

同期たちの表情が一変する。

各々闘志を燃やし始めたことが分かります。

なんだろう、プリティダービーの外殻が音を立てて崩れていくのを感じます(-_-;

「へっ いいぜ」

「その鼻っ柱」「叩き潰してやるよ」

ずっと調子が変わらないヨシノは安心感すら覚えるなぁ(^^;

「ブーちゃん...」

しかし、サムソンビッグだけは「お前らはどうでもいい」宣告を受け入れられずにいた。

「──たい」

ローレルの溢した言葉に気が付き、彼女の方を向いたサムソンビッグはギョっとする。

「競いたい」

「傲慢なほどの」

「あの強さと」

再びの目がカッと開いたローレル。

薄ら笑い、怖いなぁ~(^^;

さっきと同じ構図なのに陰が掛かっていて、ものすっごく不穏なカットです。

吹き出しまで黒いのは初めてか?

それから、後頭部の方で何やらスパークしているものが見えます。

何か押しちゃいけないスイッチが入れられてしまった予感がするなぁ(^^;

さしずめローレルは信管を咥えた巨大な不発弾でしょうか。

ドクン、ドクンと鼓動だけが響き......で続く。

 

第17話

 

勝たないと──!

ブライアンちゃんのいる場所まで──ッ!

共同通信杯での一件から、ますますブライアンと競い合いたくなったローレルだったが、出走した春菜賞は6着と成績が振るわない。

「......」

観覧席から観ていたツバキは、双眼鏡を静かに握りしめる。

 

◆◆◆

場所を移し、アルケスの部室。

ローレルが皐月賞への出走権を得るためには、どうしてもあと1勝する必要がある。

しかし、残された時間を考えれば次のレースがラストチャンス。

残り2か月であと1勝......。

「今度こそ皐月賞に出られるように ローレルが有利なレース」

「探してくるね!」

ローレルを確実に皐月賞へ出走させることを最優先に考えているツバキだったが、当のローレルは、今の実力ではブライアンには届かない事実に打ちのめされていた。

ツバキに背を向けたローレルがポツリ。

「勝ちたいな…」

ツバキからは表情が見えない、というのがポイント。

2人の目標が同じでも、最終目的が食い違ってることが分かります。

(強くならなきゃ…)

(でも どうやって?)

走り込みをしても答えは出ない。

 

◆◆◆

ローレルと別れたツバキは、ローレルが次に出走するべきレースを思案していた。

次が皐月賞に挑むラストチャンスである以上、負けは許されないのだ。

思案に気を取られていたツバキは足を滑らせ、土手へ落ちかけるが──。

「おっと」「大丈夫かい?」

今回はヒシアマ姐さんが支えてくれた。

▼うーん、ヒシアマゾンの服装はミスかな?

実馬が牝馬だから短パンじゃなくてブルマじゃなかったっけ(^^;▲

ツバキがお礼を述べていると、コースで走り込みをしているウマ娘の掛け声が聞こえてきた。

「おっ」「シュガーネイション」

「あの子ずいぶんと変わったねぇ」

ここでシュガーが追いかけてるのは例の二人の姉、でしょうか。

最近引け目を感じて避けていた"追いかけっこ"ができるようになった、とすると感慨深いですね。

「ローレルとの勝負があの子を変えた」

勝負と書いてタイマン。

心を揺さぶる熱い勝負はそれだけ自分を高めてくれる。

ここでツバキは、ローレルとのすれ違いに気付く。

そもそもローレルが皐月賞に出たい理由は何だったか。

ローレルが目指しているものは──。

『勝ちたいな…』

ナリタブライアンに勝利すること

そう、今のローレルに必要だったものは……。

 

◆◆◆

と、ここで走り込むを終えたローレルが合流。

「ちょうど良いところに来たね」

「おいで!」 ザァアアア

土手の向こうから昇ってくるスノウインハザード。

ヒシアマ姐さんの隣の地面から生えてきたみたいに見えて笑っちゃいましたが、なるほど。

これなら全身を映さなくても存在感のある構図に出来るのか(^^;

ヒシアマ姐さんに促され、大きく深呼吸をし

「勝負」「しよう...!!」

「ぼくが余裕で勝ってやるから!!」

階段の上からローレルを見下ろし、宣戦布告。

ここでローレルに影響を与えられたウマ娘たちが、巡り巡って今度は迷うローレルの後押しをしてくれる、というのが美しい回収の仕方。

それもヴィクトリー倶楽部での繋がりではなく、ローレルがデビューしてから出来た人間関係の中、というのがミソ。

指折りの実力者であるスノウに挑んで負ければ、皐月賞には出られない。

だが勝てたら......?

彼女を倒し、皐月賞に出走できたらブライアンにもあるいは──。

前回ラストと同じように、再びの鼓動。

「椿さん──」

ツバキに視線を送るローレル。それに対し、力強い笑顔で返すツバキ。

かつてはローレルに引っ張ってもらってばかりだったツバキが、今度はローレルの背中を押す側に。

【挑戦なくして得られるものは何もない】

瞳の桜にも光が灯りました。

階段の途中にいるローレルと、上で待ち構えるスノウ。

ローレルがまだ挑戦する側にいることが視覚的に解りやすく描かれました。

ローレルの隣にツバキがいる構図なのも、なお良し。

「うん」

「やろう!」

ブライアンを倒す力を得るため、ローレルはスノウの申し出を受けるのだった。

 

◆◆◆

日を改め、中山レース場、第3レースダートコース1800m。

一番人気はスノウインハザード。続く二番人気はサクラローレル

『ブリザード』が全てを圧倒するのか、『サクラ』が番狂わせを起こすのか。

クラシック本番に向けたローレルとツバキの挑戦が今、始まる──。

......で続く。

 

▲総括▲

キャラの描き方がだんだん変わってきたかなと思います。

レースシーンやワイルドな顔つきのキャラが増えてきたからか、今までのプニプニした絵柄から精悍な絵柄に変わってきました。

ブライアンを意識すると鼓動が高鳴るようになったローレル、今後どんな使い方をするか注目したいですね。

速く続き読みたい(^^;

 

では、今回はこの辺で。さいなら('◇')ゞ