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ウマ娘 プリティーダービー スターブロッサム|第1話 一緒に見たい夢がある|ヤンジャン!|集英社公式・ジャンプ系青年マンガ誌アプリ
第26話
ウマ娘 プリティーダービー スターブロッサム|第26話 GⅢ 青葉賞|ヤンジャン!|集英社公式・ジャンプ系青年マンガ誌アプリ (ynjn.jp)
冒頭は青葉賞本番の放送席から。
若松アナを使って日本ダービーへ向かうローテーションについて解説が入りました。
日本ダービーへ出走するためのルートは主に3つ。
①ブライアンが選んだGⅠ皐月賞からの直行コース
②マツカゼリュウオーが選んだGⅡNHK杯をステップに使うコース
そして、
③ダービーと同じ条件の東京芝2400mのGⅢ青葉賞をステップに使うコース
果たしてブライアンの対抗格になり得る存在は登場するのか?
▼マツカゼリュウオー(ナムラコクオー)の勝負服は狩衣モチーフかな?
皐月賞を怪我で回避したと紹介されていますが、モデル馬は屈腱炎が原因で回避してます。▲
◆◆◆
視点は変わり、ゲート入りが進む本バ場へ。
6枠11番はダンスリムリック。
デビュー前からダービーウマ娘候補と言われているだけあって1番人気に。
対する3番人気のローレルは、静かに闘志を滾らせていた。
別段気負うことなく、
ようやく辿り着いた重賞レース。
対戦相手もいずれ劣らぬ実力者ばかり。
それでも──。
(どんな娘が相手でも絶対負けない!!)
と、ここで差し込まれる2番人気セレスタルポール(モデル馬:ノーザンポラリス)のゲート入り。
見ようによっては棒状に見えるこぐま座ポラリスを天(セレスタル)と柱(ポール)に分けた感じかな?
今度こそブライアンちゃんと戦って勝つために!!
◆◆◆
青葉賞、スタート。
ダンスリムリック、セレスタルポールは後方に控え、ローレルは先団が見える位置を確保する。
逃げ不在のため、レースのペースは緩やかに。
と、ここでツバキの作戦が明かされます。
青葉賞でローレルが勝つための条件、それはダンスリムリックより前の位置をキープすること。
ダンスリムリックの強みは、後方待機からの末脚。
したがって、これまでのレースで採ってきた戦法は全て差し追い込みだけ。
展開がハマれば凄まじい強さの彼女だが、言い換えれば展開に合わせて戦法を変えられる器用さが無いと考えられる。
一方、ローレルの強みはトップスピードの高い持続性。
第4コーナー大外から前を捉える展開に持ち込めば一番強い。
つまり、ダンスリムリックが終盤まで後方から動けない間に、末脚が届かない位置を取ってしまえば勝てるはず......。
第一コーナーへ差し掛かる先行集団。
先行集団に押し出されるように先頭に立つシェッキーラッシュ(モデル馬:メイトウリュウオー)とオ―シーパワー(モデル馬:シュラインロード)。
その後に続くエンペラーカブ(モデル馬:ミヤノオ―)とルスツヒメサユリ(モデル馬:エリモハヤブサ)、そしてサクラローレル。
逃げ不在の先行集団の思惑はただ一つ。
スローペースを保ち、勝負所の第4コーナーまでスタミナを温存すること。
各々の心の声が聞こえる中、独り沈黙しているセレスタルポール......。
「って」
「大方そんなふうに」
「思っとるんやろうなぁ」
ここで観覧席の黒田Tとチームレグルスの面々がカットイン。
ダイイチルビー、ウイニングチケット、マチカネタンホイザ、エアグルーヴと錚々たる顔ぶれ。
それぞれ同期と絡んでることが多い姿に見慣れてしまっていると違和感が凄い(^^;
そうか、94年ならエアグルーヴも生まれてるのか。
やはり実馬が伊藤雄二厩舎所属の繋がりのようです。
にしても他の媒体でも推されているBNWは今作でも出番恵まれてるなぁ(^^;
黒田Tの台詞に合わせ、ダンスリムリックが動き出す。
なんと、リムリックは第2コーナーからスパートを開始した。
外に進路を取り、ポジションを上げていく。
驚きを隠せない一同。
思わず立ち上がるツバキ。
これは完全に予想外の展開だったらしい。
「逃げ不在?」
「スローペース?」
「直線勝負?」
「んなもん最初からわかっとんねん」
新人トレーナーのツバキに予測できたことがダービートレーナーの黒田に予測できないはずはない。
『兵は詭道なり』。
作戦の大前提が覆され、完全にしてやられたローレルたちが次に打つべき手段とは…、で続く。
第27話ウマ娘 プリティーダービー スターブロッサム|第27話 勝つために|ヤンジャン!|集英社公式・ジャンプ系青年マンガ誌アプリ (ynjn.jp)
第2コーナーからスパートを開始したダンスリムリック。
動揺が隠せないツバキ、予定通りと言いたげな涼しい顔の黒田T。
ローレルとリムリックを通じて展開されたトレーナー同士の頭脳戦は、黒田Tに軍配が上がった。
想定外の進出にローレルは焦る。
一方、リムリックは、黒田Tとのやり取りを思い出していた。
(これで)
(いいのですよね)
(黒田トレーナー...)
◆◆◆
ここでリムリックの回想に突入。
〈レグルス〉の面々がトレーニングをする中、黒田Tはリムリックと話し合っていた。
黒田T は前走の敗因について見解を語っていると、リムリックの表情に気付く。
‐「......」
‐「なんちゅう顔しとんねん」
まるで耐え忍ぶように重い顔だった。
仏頂面に見えて分かりやすく顔に出るタイプか。
よく見るとアイシャドウあるな。
ブライアンに勝つために何が足りないのか…...。
リムリックは思い悩んでいた。
伏目がちに尋ねてくるリムリックに対し、黒田Tは身体が才能に追いついて来るまで焦らなくていい、云々と言い諭すが、
「日本ダービーに」
「出たいのです」
絞り出すように本心を吐露してきた。
わがままを言っている自覚のある申し訳なさと、自分に嘘がつけない正直さがまぜこぜになったような表情がとてもいい。
一瞬、目を瞠る黒田T。
「焦んな言うたばかりやのに 珍しくわがままやんけ...」
今まで口数が少ない仏頂面しか描かなかったのはこのためか。
リムリックが普段はわがままを言わない、聞き分けの良い子だというのが窺えます。
‐「もう一度お伺いします」
「ナリタブライアンに勝つために...」「私に足りないものは」
‐「器用さ」
‐「き...」
言い返せないってことは心当たりあるんだな(^^;
リムリックとしてはもっと専門的な分析を期待してたんでしょうね。
走法がどう、スタミナがどうとか。
トレーナーのアドバイスを基にトレーニング方法を変えようとか思ってたんじゃないかな。
「ええか お前は不器用やけど賢い子や お行儀の良いレースなんかせんでええ」
「不器用なヤツには...」
(「不器用なりの戦い方がある」!)
黒田Tに言われた言葉とリムリックの心の声が重なり、視点はレースへ戻る。
同時にさらに加速したリムリックは、先頭集団に迫ろうとしていた。
◆◆◆
レースは残り1200mを残した状態で一気にペースが上がった。
ローレルとツバキは表情がシンクロすることで、二人で戦っている様子を表現。
リムリックの早仕掛けの本当の意図は何なのか?
動揺を抑えて冷静に状況を見極めようとする。
「リムリックさんの心肺機能と持久力なら 早めに仕掛けてもゴールが射程圏内に入る」
「後方待機という差し追い込みの定石にとらわれることなく 強みを存分に発揮できる作戦」
「...ということですね」
視点はチーム〈レグルス〉の観覧席へ。
ダイイチルビーは黒田Tの作戦の意図を見抜いた。
お嬢は顔だけのアップだけでも描きにくそうなデザインだなぁ(^^;
縦ロールとか髪飾りとかリボンの意匠とか作画コストが高そう(-_-;
‐「お見事ぉ」「半分正解♡」
‐「...ではもう半分は?」
わざとらしく茶化す黒田Tに、ジト目のルビー。
よく見たら黒田T の隣に座ってるメンバーはルビーだけ。
やたら距離が近くないです?
「簡単な話や」
「誰からもマークされとる一番人気が誰よりも先に仕掛けたら」
「周りはどう動くやろなぁ?」
◆◆◆
ここで黒田Tの作戦の種明かし。
そう、一番の警戒対象が動けば周りも動かざるを得ない。
黒田Tの思惑通り、リムリックに合わせて先行集団もポジションを上げていく。
作戦通り大外に抜けたいローレルは、当初の想定と状況がかなり変わってしまっているため、焦り始める。
リムリックを前から見る位置を確保したつもりが、彼女が動いたことで水の泡に。
ここからは独自の判断でレースをするしかなくなった。
今から大外を狙えば距離ロスが大きい。
かと言って今の位置はロスがないが前がバ群で塞がれるかもしれない。
(勝負所まっすぐ走れる位置を取れれば ローレルのスピードは誰にも負けない!)
ツバキの言葉を思い出したローレルは、覚悟を決める。
迷う必要なんて最初からない!!
狙うのは『大外』──
しかし。
沈黙を保っていたセレスタルポールが動き出す。
いつの間にかローレルの後ろに付けていた彼女は、
「大外」「もらうね」
ローレルが狙っていた大外の進路を塞いでしまった。
(しまった)
一瞬の逡巡の隙を突かれ、ローレルは完全に行き場を無くした。
迷わず大外を選んでいれば...。
一方、苦悶の表情を浮かべるツバキ。
(甘かった...!)
これまでの傾向からダンスリムリックが後方待機を決め込むと判断して作戦を立てたのにアテが外れた。
自分の先入観を作戦の大前提に据えてしまったことを激しく後悔する。
【ペースが遅ければ早仕掛けしてくる想定も十分できたはずなのに...!】
思わず手元の資料を握り締めるツバキ。
【ごめん...】
自責の念とローレルに対する申し訳なさで、ついには涙まで浮かんできた。
【ローレル...!】
視点はローレルへ戻る。
【ごめんなさい...椿さん...】
ローレルもまた、心の中はツバキに対する申し訳なさでいっぱいだった。
【このままじゃ勝つどころか...】
【何もできずに終わっちゃう...!】
お互いに対して謝り合うコンビだが、見ていることしかできないツバキとは逆に、ローレルは諦めずに活路を探し続ける。
ここで何もしてあげられないのがトレーナーの辛いところですね(-_-;
このままではダービーにも出られない、ブライアンとも走れない。
ここで右足をアップで映してくるのは史実を知ってると辛い...。
【せめてまっすぐ走れる進路があれば...!!】
ローレルの瞳がアップになり、目の前に一筋の道が開け......で続く。
▲総括▲
・これまでのウマ娘関連作品の例に漏れず、今作もウマ娘同士の競争を主軸に描いてきた中、今回はトレーナーの頭脳戦にまで話が広がったことでレースの駆け引きに幅と奥行きが出て来たな、と感じます。
ツバキを見習いトレーナーにしたのはそういう狙いもあったのかと腑に落ちました。
・黒田Tはベテランらしく存在感が抜群で見ていて楽しいキャラですね。
これまで登場したトレーナーの中で一番理想的に強い。
短い尺の中でこれだけ魅力的に描けるとは、脱帽です。
今のところ指示らしい指示をするシーンがない阿武隈T、終始空気のまま終わってしまった感が否めない石上Tで感じていた物足りなさを解消してくれるトレーナーを投入してきたと見るべきか。
トレーナーもバリエーションが増えてきましたが次はどんなタイプで来るかな。
では、今回はこの辺で。さいなら('◇')ゞ